アーサー王に俺はなる!「キング・アーサー」を観てきた。

キング・アーサー

 今をときめくアーサー王を題材とした映画。ちなみに邦題は「キング・アーサー 聖剣無双」という、もうコッテコテの個人的には嫌いじゃないダサタイトルが付いていたのだが諸事情でキング・アーサーに。せっかくだから「キング・アーサー グランドオーバー」とか「肉弾性キング・アーサー」とか、もっと乗っかったタイトルにすれば良かったのに。

 そんなこんなで、FATEもろくすっぽに知らず、実在性ミリオンアーサー、あとカプコンのナイツ・オブ・ザ・アラウンド(パーシヴァルがLVUPでハゲる)ぐらいしかアーサー知識ありませんが、観てきました。ネタバレ控えめの感想をば。

1・予備知識はちょっとは必要? トントン拍子に進むストーリー

 舞台は剣と魔法の世界。人と魔術師が共存していた時代、悪の魔術師モルドレッドの反乱により、キャメロン城が襲われるところから始まる。ちなみにこの時のモルドレッドの主力兵器が「ビグザム級にでかい象さん×2」なので、予備知識0だと「え、魔法?」「象さんデカすぎじゃね?」「モルドレッドどいつよ?」とプチ混乱になるが、分からなくても映像に圧倒されるので無問題。

 ただ、以降も「エクスカリバー」「円卓」といったお馴染みの単語が出てきて、「この映画見に来るなら知ってるっしょ? みんなもうFATEで分かるっしょ?」ってぐらいにフォローなしなので、ちょっとは齧っておいた方が良いかもしれない。特にアーサー王と黒幕以外の登場人物、誰が誰だかちょっと分かりづらかった。

2・スタイリッシュに行くぜ! トントントントン拍子に進むストーリー

 監督の手法で早回しやストップモーションが多用されているのだが、それは戦闘シーン以外にもストーリー展開にもバッチリ適応されていて、展開がとにかく目まぐるしい。

 代表的なシーンを上げるなら、アップテンポなBGMに合わせて「スリ、ケンカ、貯蓄」を繰り返して、子供から一気にムキムキな青年に成長するアーサーの成長シーンと、国王軍が反乱者の摘発にアーサー一行に尋問するシーンか。前者は退屈にもなりかねない成長パートを一気にすっ飛ばす素晴らしいシーンだが、後者は好き嫌い分かれる、というかトリッキー過ぎて下手したらよく分からないシーンだろうか。

 DJのスクラッチみたいに虚実や時間系列をかき混ぜて進むシーンで、しかも結構な尺を取る。面白いっちゃ面白いが、初見だと「え? え?」みたいになったので、2週目ならゆっくり楽しめるかも。

3・トントン拍子には行かないぜ! 聖剣エクスカリバー

 アーサー王専用武器でもあるエクスカリバー。シンデレラのガラスの靴よろしく特定の人しか使えないってヤツですね。剣自体は割と早い入手ですが、本作では「いかに使いこなすか」がテーマに置かれていて、真価を発揮するのは終盤も終盤。ただ、壊れ性能に関しては「こりゃ聖剣無双ですわ」とブルっちまう事間違いないかと。

 ちなみに個人的に本作で一番好きなシーンが「エクスカリバーの刺さった石の由来」。かなり大胆な解釈をしていて、ぶっちゃけこのシーンだけもっかい見たい。それぐらい名場面でした。男のコならああいうの絶対スキだと思うナ!

4・超カッコいい音楽

 音楽が軒並みカッコいい。重厚な中世ファンタジー感に、主人公アーサーの「下町根性で這い上がる」というテーマが折り重なった独特の曲調が熱い。

 特に重低音から始まる主題歌がクソカッコよくて、エンドロールもこれで締めるので最後まで目が離せない。ようつべにはオフィシャルサントラが無料で聞けるのでご紹介。この主題歌だけでもiTunesでほしい。

5・全体的に振り返ってみて

 個人的には良かった映画だが、大衆受けする感じかと言われると答えはノーか。映像はスタイリッシュだが一部演出が分かりにくかったり、基本おっさんばっかりなので主要な登場人物以外ちょっと分かりにくかったり、ヒロインとの恋愛要素がちょっと中途半端だったり、気になる点はチラホラ見受けられる。

 ただ、それを吹き飛ばすかのように一部のシーンが際立っていたり、本筋自体も「父を殺された子の復讐劇」でシンプルかつ綺麗にまとめられているので、総じて鑑賞後のスッキリ感がハンパない。

 他作品を比較で上げるなら「ロード・オブ・ザ・リング」から魔物とサム抜いて男臭くして、「300」に疾走感と魔法と巨象足した感じなので、うまく言えませんが「なんかスゲェファンタジー見たい!」って方には強くお勧めしたいところです。